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ペペロンチーノに想いを馳せる。

日記

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注意:この記事はアダルト表現を含みません。含みませんが、ちょっとザワザワした気持ちになるかもしれません。

昼過ぎ、お腹が空いたのでコンビニへ出向いた。いつも通り弁当の並ぶショーケースを眺めてみる。パスタのペペロンチーノが目につく。なんだか「ザワ」っと気持ちが波立つ。

ペペロンチーノなんか大体どこのコンビニでも取り扱ってると思う。定番中の定番であって、わざわざこのド定番パスタに気を割く必要なんてないのだけど、僕はこいつとの初対面の衝撃が忘れられず、いまだに少しだけ心のザワつきを感じる事がある。

ペペロンチーノに心がザワつく。

はじめて出会ったのは高一の頃。当時、僕は部活帰りによく友人宅にたむろしていた。育ち盛りの高校生。部活帰りともなると腹ペコである。よくコンビニで食料を買い込み、友人宅へ出向くのがお決まりのパターンとなっていた。お金のない高校生なので、大抵はカップ麺とかスナック菓子を買い込んで、それでなんとか腹を満たしていた。

ある日、友人の一人がなんだか見慣れない物を食べていた。「パスタ」だ。いや、もしかすると当時の僕は、「パスタ」という小洒落た言葉を認識してなかったかもしれない。食卓に上がる洋麺と言えば、ミートソースかナポリタンぐらいの物で、「スパゲッティ」という呼称さえ使っていれば、充分こと足りる環境で過ごしていた。母親も「今日の晩御飯はパスタよー」なんてセリフ、一度も口にした事はないと思う。いわば「パスタ童貞」である。そんな僕だから、とうぜん興味津々で友人に「それは何か」と問いかける。彼は「ペペロンチーノ」だと答える。

心がザワついた。
「ペペロンチーノ…」
友人の回答を繰り返してみた。やはり特別な響きを感じる。パスタ童貞の僕に電撃が走った。

僕はとりわけ「ペペロン」の部分に反応した。きっと「ペロン」という語感から、何かを想像したのだと思う。思春期の多感な年頃である。大興奮だ。だけど「ペロン」ではなく「ペペロン」である。すごくポップだ。ちっとも淫靡な感じがしない。さらにその後に続くのは「チーノ」だ。今まで僕は「チーノ」なんて言葉、単体で使ったことあっただろうか?いや、記憶にない。きっと日本語にないんだ。一気に異国の風が吹いてきた。オシャレ感に包まれる。

こうしてパスタ童貞であった僕は、「ペペロンチーノ」というポップかつオサレでフガフガと興奮してしまう言葉によって、初体験を迎えた。僕は大人の階段を上った。成長した僕は、その日から折に触れて「今夜あの子とペペロンチーノ」なんてフレーズを口にするようになった。

我ながらなんてバカな高校生だろうと思う。

僕をザワつかせる言葉。

このように、僕をザワつかせる言葉は他にもまだある。例文と共に紹介したいと思う。

用語:ちんすこう
例文:「彼のちんすこうを口に含んだ。」

沖縄の伝統的な菓子である。状況的には、彼が沖縄旅行のお土産にちんすこうを買って来てくれたので、それを食べただけだろう。何も変ではない。ごくごく普通のありきたりなカップルの日常だ。なのに僕はどうしてこんなにザワつくのだろう。

用語:マンゴスチン
例文:「彼はマンゴスチンの割れ目をそっと撫でた。」

東南アジア原産の果実である。状況的に、彼はマンゴスチンを食べようとナイフで切り込みを入れ、それを今まさに果肉を取り出そうとしてるところだろう。何も変ではない。ごくごく普通のありきたりな食し方だ。なのに僕はどうしてこんなにザワつくのだろう。

用語:栗
例文:「彼は栗の皮を優しく剥いて指でつまんだ。」

秋の味覚である。状況的には栗ご飯でも作ろうとしているのかもしれない。鬼皮を剥き、渋皮も丁寧に取り除き、指で持ち上げて自分の仕事振りに関心してるのかもしれない。何も変ではない。ごくごく普通のありきたりな調理工程だ。なのに僕はどうしてこんなにザワつくのだろう。

用語:マッスルドッキング
例文:「グレート!マッスルドッキングだ!」

往年の名作マンガ、「キン肉マン」に登場する合体技である。キン肉マンキン肉マングレートのタッグで繰り出す必殺技だ。何も変ではない。なのにどうして、僕の頭の中に新宿二丁目とガチムチな成人男性がチラつくのだろう…ザワつく…。

まとめ

バカな高校生は、そのままバカなオジサンになるようです。
そろそろ止めておこうかと思います。

以上です。